CTO代行の費用相場|月8万円〜の料金体系と選び方
株式会社adding 代表 / CTO代行・岩崎 裕馬編集方針

「CTO代行 費用」で調べたあと、月額の幅が大きくて判断できない人は多いと思います。僕は、月8万円〜と月60万円〜を業界全体の相場として並べるだけでは、依頼先を選べないと考えています。同じ「CTO代行」という名前でも、相談に答える契約と、技術責任者として現場を動かす契約では、買っている仕事が違うからです。
先に結論を書くと、僕が公開している開始価格では、助言中心の顧問が月8万円〜、要件定義や発注管理まで伴走するプランが月30万円〜、週1日程度で開発組織の意思決定と実行管理を担うCTO代行が月60万円〜です。
CTO代行の費用を比べるなら、月額より先に、誰が判断し、誰が実行し、どこまで外部へ任せるかをそろえる必要があります。3つの料金帯を比較例に使い、自社が見積もりを依頼する範囲を言葉にできる状態を目指します。
月1〜2回の助言を受ける契約だけを検討している場合は、CTO顧問・技術顧問の月額費用で、定例の前後に頼める仕事と頼めない実務を分けています。この記事では、助言から技術責任者としての実行支援までを含むCTO代行の費用を扱います。
CTO代行の費用相場は、任せる役割をそろえないと読めません
僕は、CTO代行の公開情報を読む際に、公的な統一料金表を前提にしません。サービス名だけでは業務範囲をそろえられないからです。調査対象や集計方法が分からない金額を、業界全体の費用相場として断定せず、定例の回数、実務へ入る頻度、意思決定の範囲、返答時間、成果物まで確認します。
比較の基準として、僕が提供している料金を明記します。2026年7月12日時点の料金ページでは、顧問プランが月8万円〜、伴走プランが月30万円〜、CTO代行プランが月60万円〜です。表示価格は税別で、契約形態は月額固定の準委任契約が基本です。
全プランに初回60分の無料相談が付きます。実際の料金は依頼範囲に応じて決まるため、公開額は固定料金ではなく開始価格です。
月8万円〜から月60万円〜までの幅は、同じ作業を安く頼むか高く頼むかという差ではありません。助言だけで社内が動ける会社と、技術責任者が現場へ入り、設計、採用、開発管理まで進める必要がある会社では、必要な稼働と責任範囲が変わります。自社の見積もりを比べる際も、候補各社へ同じ役割を渡さなければ、金額の高低を判断できません。
月8万円〜・30万円〜・60万円〜で何を任せられるか
月8万円〜の顧問プランは、月1〜2回のオンライン定例と、Slackでの非同期相談が中心です。技術選定やベンダー評価への助言、ロードマップのレビューを受け、経営者や社内担当者が最終判断と実行を担います。開発会社の見積もりを読む物差しが欲しい場合や、社内案へ専門家の意見を加えたい場合に合います。
実装や日々の進捗管理まで含む料金ではありません。
月30万円〜の伴走プランでは、週3時間程度の稼働で、少しだけ現場へ入ることになります。要件定義、設計ドキュメント、PoC、ベンダー選定、発注管理を一緒に進めます。助言を受けても動かす人が社内にいない場合は、顧問より伴走のほうが課題に合います。
月8万円〜との違いは、知識の量ではなく、提案後の実行まで依頼範囲に含む点です。CTOを業務委託する場合の役割と決裁範囲も、助言と実行を分ける材料になります。
月60万円〜のCTO代行プランでは、週1日程度の稼働で、開発チームのマネジメント、採用面談、評価制度、経営会議、アーキテクチャ、コードレビュー、セキュリティ、インフラを扱います。技術上の推奨案を出すだけでなく、開発組織を継続して動かす役割です。ただし、予算の承認や事業上の最終決定まで自動的に外部へ移るわけではありません。
外部CTOが決める範囲と、経営者が残す決裁を契約前に分ける必要があります。
契約後に会議や判断の流れがどう変わったかは、CTO代行を入れた後の意思決定の測り方で、持ち越し、決裁待ち、手戻りに分けて説明しています。
週1回の定例と週1日の実務も、同じ「週1」と表現されやすい契約です。見積書に週1と書いてある場合は、会議の頻度なのか、確保される稼働なのか、任せにくい仕事は何かを確認してください。
CTO代行の費用は、払える額ではなく止まっている仕事から逆算します
僕なら、予算からプランを選ぶ前に、現在止まっている仕事を一文で書きます。「開発会社の見積もりを承認できない」「設計案を評価できない」「採用候補者の技術面を判断できない」のように、判断できない場面まで絞ります。課題が曖昧なままでは、依頼先も必要な稼働を見積もれません。
次に、助言を受けたあとに実行する人を決めます。社内エンジニアや開発会社が動けて、経営者が予算を決裁できるなら、薄い顧問契約で足りる可能性があります。要件を文書にし、開発会社へ指示し、成果物を確認する人まで不足しているなら、伴走する稼働が必要です。
毎日の人材評価や緊急対応を一人の責任者へ任せたい場合は、部分稼働のCTO代行ではなく、常勤人材も比較対象に入ります。
外部CTOへ渡す情報と権限も費用へ影響します。見積もりのレビューだけなら提案書と契約条件で判断できますが、設計や運用へ入るなら、ソースコード、課題管理、クラウド設定、開発会社とのやり取りを見る必要が生じます。閲覧だけでよいのか、変更や承認まで任せるのかを決めると、稼働の見積もりが具体的になります。
契約後の評価は、会議回数、PR数、コミット数だけで決めません。活動量だけでは、開発全体の生産性や事業価値を測れないからです。期限までに判断材料が出たか、選択肢とリスクが説明されたか、決定後に実行担当者が動けたか、手戻りの原因を次の工程へ反映できたかを確認します。
評価方法まで先に決めると、高い契約と安い契約のどちらが自社に合うかを判断しやすくなります。
CTO代行の費用は、月額の外にある契約条件まで比べます
同じ月額でも、料金に含まれる範囲は依頼先ごとに変わります。定例外の相談、返答時間、現地訪問、追加稼働、交通費、実務担当者、再委託の有無を見積書で確認します。会社型のサービスでは、営業担当者ではなく、契約後に判断する担当者と話してください。
担当者が交代する場合の説明と引き継ぎも、料金と一緒に比べる条件です。
情報管理では、必要なアカウント、付与する権限、操作履歴、契約終了時の停止手順を決めます。成果物では、議事録の量だけでなく、採用した案、見送った案、判断理由、見直す条件が残るかを確認します。外部の担当者が離れたあとも社内で判断を続けられる形式なら、支払った費用が会社の知識として残ります。
準委任契約という名称だけで、プラン変更や解約が自由になるわけではありません。解約予告、途中終了時の支払い、損害賠償、成果物の著作権、引き継ぎの範囲は契約条件で変わります。契約書の文言に不安がある場合は、締結前に弁護士などの専門家へ確認してください。
僕が提供するサービスでは途中のプラン変更が可能ですが、他社の条件まで同じとは限りません。契約前に比べる観点は、料金に含まれる範囲、情報管理、成果物、解約条件です。
見積もりを比べる前に確認したい3つの質問
月8万円〜のCTO代行だけで足りますか?
専門家の助言を受けたあと、社内担当者や開発会社が実行できるなら、月8万円〜の顧問プランで足りる可能性があります。要件定義、指示、成果物の確認まで外部へ任せたい場合は、顧問の範囲を超えます。安いプランから始めるかではなく、助言後に誰が動くかで判断してください。
相場より安い見積もりは避けるべきですか?
安い金額だけを理由に避ける必要はありません。定例が少ない、実務を含まない、返答時間に余裕がある、担当領域を限定している場合は、料金を抑えられます。反対に、安い顧問契約を入口にして開発受注へつなげる提案もあり得るため、助言する側と受注する側の利害、発注先を自社で選べる条件を確認します。
契約後に稼働を増減できますか?
僕が提供するサービスでは途中のプラン変更が可能です。一般化はできないため、他社へ依頼する場合は、見直す時期、変更の通知期限、追加料金、解約条件を契約前に確認してください。変更や終了を想定する場合は、引き継ぐ文書と停止する権限も同時に決めます。
まず「今月決めたいこと」を1つ書き出してください
CTO代行の費用は、月額の数字だけでは判断できません。月8万円〜の顧問、月30万円〜の伴走、月60万円〜のCTO代行では、稼働量に加えて、助言、実行、組織運営の範囲が違います。公開料金を業界全体の相場と受け取らず、同じ仕事と条件へそろえて見積もりを比較する必要があります。
見積もりを頼む前に、止まっている判断、助言後に動く担当者、外部へ任せる範囲を一文ずつ書いてください。候補各社へ同じ前提を渡し、担当者、返答条件、成果物、評価方法、終了手順を並べれば、最安値ではなく自社に必要な契約を選べます。
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