技術顧問は意味ない?月1定例を成果につなげる使い方
検索窓に「技術顧問 意味ない」と入れたくなるのは、月1回の定例が近況報告だけで終わったときだと思います。専門家と話したのに、開発会社への返答も、採用要件も、来月の開発予定も変わりません。
月1定例を消化するだけなら、技術顧問は契約しないほうがよいです。技術顧問の効果は、会議の前に決める問いと、会議の後に動く担当者で決まります。
僕なら、肩書きや知名度より先に、次の定例で何を決め、翌営業日に誰が何を始めるかを確認します。二つの欄が空白なら、顧問を替えても同じ会議が続きます。
技術顧問が意味ないのは、月1定例だけを買ったときです
顧問プランは月8万円〜(月1〜2回の定例)です。金額と回数だけを見ると、専門家の一時間を毎月買う契約に見えます。しかし、経営者が必要としているのは会議の開催ではなく、止まっている仕事を次へ渡せる助言です。
顧問が会議中に初めて資料を開くと、前半は事情説明で終わります。残り時間で一般的な感想を聞き、次回の日程を決めます。開発会社への質問文も社内の作業予定も残らなければ、翌月も同じ説明から始まります。
問題は顧問個人の能力だけではありません。依頼側が「最近どうですか」と議題を渡し、顧問側も「何でも相談してください」と返す契約では、成果物が定義されていません。双方が会議を実施した事実だけを積み上げやすくなります。
費用の安さだけで顧問を選ぶ前に、技術顧問の費用に含まれる仕事を確認してください。定例前に読む資料、定例外で返す相談、会議後に残す文書まで見積書へ書かれていれば、月額の内側で得られる仕事を比べられます。
僕が避けたいのは、「有益な話を聞けた」という感想だけで更新する運用です。有益だったかではなく、保留中の見積もりへ返答できたか、求人票の必須条件を直せたか、廃止予定の機能を開発計画から外せたかを見ます。
技術顧問の効果は、会議前の一枚で変わります
定例前に必要なのは、分厚い報告書ではありません。会議で決めたい問いを一つ書いた共有文書です。たとえば「追加見積もりを承認するか」「認証機能を自社開発するか」「一人目のエンジニアへ何を任せるか」まで絞ります。
問いの下には、回答が必要な日、候補となる案、使える予算、既に読んだ資料を書きます。開発会社の見積書や構成図、課題管理画面へのリンクも添えます。顧問は定例前に事実を読み、足りない資料だけを依頼できます。
会議中は、採る案と見送る案を言葉にします。採った理由に加えて、利用者数が増えたときや採用が決まったときなど、再検討する条件も残します。前提が変わった際に、過去の助言を無条件で守らずに済みます。
会議後は、共有文書の結論を課題管理画面へ移します。カードには担当者と期限を入れます。開発会社へ質問を送る仕事なら、質問文の作成者と送信日まで決めます。
顧問へ資料を渡す人、会議へ出る人、会議後に作業する人は、同じ社員でなくても構いません。営業責任者が顧客要望をまとめ、経営者が予算を決め、開発会社が実装する形でも進みます。受け渡し先が名前で決まっていることが重要です。
技術顧問が意味ない会社には、助言を動かす担当者がいません
技術顧問が「開発会社へ見積もりの前提を聞いてください」と助言しても、質問を送る社員がいなければ何も変わりません。経営者が兼任する場合も、送信期限を決めずに本業へ戻ると、助言は会議メモに残ります。
助言を動かす担当者は、コードを書ける必要はありません。顧問が作った質問文を開発会社へ送り、返答を共有し、必要な承認者を会議へ呼べれば足ります。担当者には、資料を集める時間と関係者へ連絡できる権限が必要です。
反対に、論点を探す人も、方針を決める人も、開発会社を動かす人も社内にいない場合は、助言だけを買う段階ではありません。技術顧問とCTO代行の違いを読み、会議後の実行まで外部へ任せる必要があるかを切り分けてください。
顧問では足りず、実行まで外部へ任せる場合の料金は別に考えます。CTO代行の費用相場と料金体系では、月8万円〜・30万円〜・60万円〜を、助言・伴走・技術責任者の役割ごとに比較しています。
資料を見せられない場合も、顧問の回答は一般論へ寄ります。ソースコードの管理者権限まで渡す必要はありませんが、見積書、構成図、障害記録、課題一覧のうち、問いに必要な資料は安全な方法で読める状態にします。
予算を決められる人が定例に参加しない会社も止まりやすくなります。顧問と担当者が推奨案を作っても、承認会議が一か月後なら、月1回の助言では待ち時間を短くできません。定例の日程を承認会議の前へ置き、持ち帰る案を一つまで絞ってください。
技術顧問の効果は、契約書の作業名で守ります
提案書に「技術全般への助言」とだけ書かれていたら、契約後の動きを想像できません。助言という言葉を、資料確認、選択肢の比較、推奨案の記録、非同期の質問対応へ分けます。
最初に、顧問が定例前に読む資料と共有期限を決めます。前日までに見積書を共有すれば読んでもらえるのか、構成図まで対象になるのかを確認します。事前確認が対象外なら、定例の冒頭で資料を読む時間も見込む必要があります。
次に、チャット相談の範囲を決めます。質問を送れる曜日、返答までの目安、扱えるファイル、障害発生時の連絡先を提案書へ書きます。「随時対応」という表現だけでは、依頼側と顧問側が別の速さを想定する可能性があります。
会議後に残す文書も決めます。長い月次報告書が必要とは限りません。採った案、理由、次に動く人、期限、見直す条件が一枚に残れば、翌月は前回の続きから始められます。
実装、開発会社への指示、障害対応、採用面接への参加が含まれない場合は、対象外の仕事として読める形にします。依頼側は不足する担当者を別に置けます。顧問側も限られた時間を重要な問いへ使えます。
契約更新の前には、翌月に扱う問いを決めます。相談したい問いがなく、保留中の仕事もない月なら、定例を開くためだけに更新する必要はありません。関与を続ける理由を、予定表ではなく未解決の仕事から探します。
最初の30日で、技術顧問の効果を三つの記録から判定します
契約前か初回定例の前に、課題管理画面を開いてください。技術面の回答がなく止まっている項目を一つ選び、質問を書いた日と、返答が必要な日を記録します。検証対象を一つに絞ると、顧問の助言が仕事へ変わったかを追えます。
初回定例の直後には、同じ項目を開きます。推奨案、選んだ理由、担当者、期限が記録されているかを見ます。四つの情報がなければ、次回まで待たず、顧問と担当者へ追記を依頼します。
一週間後には、開発会社へのメール、更新された見積書、変更された求人票など、実際に動いた資料を確認します。作業が止まっていたら、助言が曖昧だったのか、担当者が不在だったのか、承認者へ届いていないのかを分けます。原因に合わせて次回の参加者か成果物を変えます。
次の定例前には、会議回数やチャット件数を数えません。選んだ項目が次の担当者へ渡り、期限付きの作業になったかを確認します。同じ問いが残っていても、新しい見積もりや顧客の返答を受けて再検討しているなら、前進を記録できます。
明日は、直近の会議メモではなく課題管理画面を開いてください。止まっている一項目を選び、顧問候補か現在の顧問へ「次の定例で何を決め、会議後は誰が動きますか」と送ります。返答に事前資料、会議中に決める内容、会議後の担当者が書かれていなければ、契約前なら見送り、契約中なら次回定例の設計を変えてください。
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